猫の恋やむとき閨の朧月

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映画「葛城事件」を観ました

ねこなべです。

今日は、映画「葛城事件」を観ました。

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今から映画の内容をお話しするのですが、ネタバレ要素も含まれますので、その点はご了承のうえ読んでください。

※またこの映画は「PG-12」

親の指導や助言が必要な作品ですので、観賞する際は、ちょっとだけ心して観ましょう。

 

では、お話し進めます。

 

どこにでもありそうな郊外の住宅地。ボソボソと「バラが咲いた」を歌いながら、三浦友和さん演じる「葛城清(かつらぎきよし)」は、古びた自宅の外壁に大量に落書きされた「人殺し」「死刑」などの誹謗中傷をペンキで消しているところから本編が始まる。

 

葛城家は4人家族だった。

親が始めた金物屋を引き継いだ「父:清」を演じる三浦友和さん。「妻:伸子」を演じる南果歩さんとの間に2人の息子も生まれ、念願のマイホームを建てた。思い描いた理想の家庭を作れたはずだった。しかし、清の思いの強さは、気づかぬうちに家族を抑圧的に支配するようになる。 

 

「長男:保(たもつ)」を演じる新井浩文さんは、真面目で両親に対して従順な性格。清が理想とする長男に成長し(正確には従順なゆえ、父親の教え通りの成長をした)、とある会社の営業部で働くも、なかなか成績を出せないでいた。

 

「次男:稔(みのる)」を演じる若葉竜也さんは、堪え性がなく、アルバイトも長続きしない。ことあるごとに清にそれを責められ、理不尽な思いを募らせたまま成長をした。おそらく、幼少期の「父親からの教え」に反抗をし、また従順な兄と比べられて生活してきたことからの劣等感や、不満感がこのようにさせてしまったのだろう。このことで、他人からの意見にも反抗をするようになってしまった。

 

強烈な家族愛の父親のもとで生活した3人。次第に家庭が崩壊していったのだが、なんとか続けている状態が続く日々だったのだが・・・

 

この映画、個人的に時系列がいまいちよくわからなかったのですが、

まず最初に、清の稔に対する態度に耐えられず、伸子が稔と一緒に家を飛び出します。その後、成績をまったく上げられない保が、職場からリストラを言い渡されます。保には妻と二人の子どもがいるのですが、そのことを打ち上げられず、毎日近くの公園で、定時退勤の時間になるまで、適当に時間を潰す日々に。ちなみに家族にも伝えられないままでしたそんなある日、清から伸子と稔が家出したことを聞き、二人の居場所を探すことに。

 

そして、ようやく二人を見つけた保は清に連絡をするのですが、二人に会った時に「親父が来るからここから逃げたほうがいい」と話します。自分が呼んだのに、なぜこのようなことを言っているのか、いまだに謎なのですが。。。

そんなこんなで、清が伸子・稔を家に無理やり引き戻し、一応家族として、日々を過ごしていきます。過ごしていく日々で、突然、保が自殺をします。理由は「家族に自分がリストラされたことを言えなかったことの、精神的に追い詰められた死」でした。

 

しばらくして、稔が無差別殺人を犯します。理由は「人を殺せば、自分も死刑になるから」とんでもない理由ですが、生きることに絶望した稔が選んだ、人生を懸けた選択でした。

しかし、犯罪を犯した稔に、いきなり婚約者ができます。「星野順子」演じる、田中麗奈さんは死刑制度に反対する女性で、稔に生きる希望を与えようとします。本編中で星野が「もう少し時間があれば、稔さんを死刑から救えたかもしれない」という言葉通り、最後のやりとりを見ると、かすかにそんな兆しがあったと思わせる場面はありました。『死刑はその人の人生を否定する』という信念で稔を救おうとしましたが、それも叶いませんでした。

 

長男と次男の死は、母:伸子の精神に大きな影響を与えました。その結果、介護施設へ送られた伸子は、おそらくそこで一生を送っていくこととなりました。

 

最終的に、家族全員を失った清。清には、マイホームができた時から、死ぬまでこの家で過ごす。そう決意し家族を守ってきました。しかし、家族愛が強すぎるがゆえ、家族全員を失うことに。そして絶望し、自殺を図ろうとするのですが・・・

 

内容紹介が長くなりましたが、個人的な感想を。

まず思ったのが「この家族全員が、もともと少しズレてる」ということです。清と稔も大概なのですが、伸子も若干ボケが入ってるし、話しの段取りもめちゃくちゃだし。保もコミュニケーションが取れない人で、たぶん、会社の上司や、同僚とまったく会話をしてこなかったんじゃないかと思います。

 

『こんな家族、本当にいるのか?』と考えてみる。隣人から見ればごく普通な家庭が、崩壊の危機を迎えており、もしくは修復不可能なくらい関係が悪い家族が、もしかしたら身近にいるのかもしれません。

 

家族の問題は家族で解決する。しかし、その一線を越えたとき、崩壊の勢いは止まらない。それは、一番安心できる拠り所だからこそ。一番信頼していたものに裏切られてしまったから、その関係を修復することができない。この映画はそれを残酷にも表現できています。

 

そしてもし「自分の家族がこうなってしまったら」とも考えましたが、とてもじゃないけど、僕は耐えられません。この映画の結末も決していいものではありませんでしたし。

 

だけど、僕はこういう重たい作品は好きなので、非常に良い作品だとも思いました。

 

以上、僕の感想でした。上手くまとめられてはいませんが、良さは伝わったのだろうか。。。

 

念のため、公式HPのリンク先を。

映画『葛城事件』公式サイト

 

映画「葛城事件」はDVDの販売、レンタルがされており、Amazonのプライムビデオでもレンタル視聴が可能。その他、視聴できる放送チャンネルがあるので、気になった方は是非観てください。

 

オススメするというよりか、こういう話しが好きな人は観てもらいたい、と僕はお伝えします。

 

ではでは、ねこでした。

 

 

文責  ねこなべ