猫の恋やむとき閨の朧月

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最近小説を読むようになった&僕が小説を書きたいきっかけを作ってくれた教科書を紹介

 

大先生に「ねこなべにはもっと小説を読んでもらいたい」という教えを受け、1冊は借り、1冊は大先生オススメの本を買ってもらいました、ねこなべです。

 

「ねこなべが書くものって、こういう感じの作風じゃない?」と話しになり買ってもらったのが、辻村深月著『ツナグ』という短編小説です。 

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この場をお借りして、というか本人にも言いましたが、買ってくれて本当にありがとうございます。

 

一度だけ自分が会いたい死者に会えるなら。それぞれの主人公が亡くなってしまった人たちともう一度出会い、そして別れる。死者を呼び寄せる能力を持つ『使者(ツナグ)』という人物が起こす、ヒューマンドラマ&ちょっとだけファンタジーな小説。・・・と、こんな感じです。

 

率直な感想としては、面白かったし、大変参考になりました。個人的に一番良かったなと思えたのは、7年前に失踪した恋人を、7年間恋人も作らず、ただひたすら待ち続けた男性の話しですね。

作中、主人公である男性は、恋人が亡くなったかどうかもわからないまま「使者(ツナグ)」に相談を持ちかけるのですが、この相談するまでの葛藤が、片思い特有の悩みで共感してしまいました。使者が調べてわかったことは、その恋人は亡くなっていたということ。主人公も恋人も「会ってしまったら、死んでしまったことを認めることになるから嫌だ」と最初は会うことに躊躇ったけど、最後はちゃんと向かい合って主人公は新しい道を、恋人は本当に最後の別れをしました。

また、この物語の締めくくりも好きなんですよね。僕がよく思いつくような締め方なのですが(偉そうだな)、こういうのが一番好きってなりました。

 

人間誰しも「待つ」ってことは、そんなに好きじゃないと思います。僕も半分そうだけど半分そうじゃないと言いますか。「待つのは好き」ですが「待たされるのは嫌い」です。だからもし自分が主人公の立場だったら、恋人の死を考えながらも「きっとどこかで生きているはずだ」と、現実逃避の待ち人をしていそうな気がします。

 

『もし、一度だけ死者に会えるなら、自分はどうするか』という考え方もありますが、自分が死者と向き合うことで、どのような変化を遂げるのか。ここが重要になってくると思います。また、使者(ツナグ)を通じて生きている人にあったとしても「必ずしも死者は気持ち良く成仏はしないこともある」というのが、また考えさせられる小説でもありました。

 

ツナグ (新潮文庫)

ツナグ (新潮文庫)

 

 

「死後の世界」の一つの可能性を考えさせてくれる一冊を、ぜひ。

また、映画にもなっていますので、こちらも合わせて観るのもいいかもしれません。

https://www.amazon.co.jp/ツナグ-本編1枚-特典ディスクDVD1枚-松坂桃李/dp/B00BCT3N48

 

そんなこんなでー。

『ツナグ』の紹介は以上。

 

 

いいタイミングなので、ここで、自分が小説を書いてみたいと思ったきっかけ。こんなものを書いてみたいと思った作品を紹介したいと思います。

『ロスタイム・ライフ』という作品です。

 

ロス:タイム:ライフ

ロス:タイム:ライフ

 

 


まさか出版されたのが10年前という。時の流れの速さを痛感してます。。。

自分が今まで読んできた小説で(24年生きてて読んできた数は20数冊ほどだけど)、一番心に響く作品でした。

 

ロスタイム。

それはサッカーなどの試合中において、ケガの処理や選手交代などで費やした時間を、試合終了後に足して、試合が続行される時間のこと。


『ロス:タイム:ライフ』。
それは人生において無駄に過ごしてしまった時間の貯金を、死を迎えることになった主人公達が最期の人生を過ごす時間のこと。自分の死の直前、時が止まり突然現れる「謎のサッカー審判団」の指示で、主人公は与えられたロスタイムをどのように過ごすのか。。。

この作品は、自分に大きな影響を与えてくれました。それに10年前だから、当時、14歳の自分。絶賛中二病を発症していた頃の自分には、感化されるものが大きかったのかなと思います。短編小説なのですが、どの主人公も良いロスタイムを過ごして、最期は亡くなっていきます(小説版では、一人だけ生き残ったはず)。

 

作品のベースは「死んだところからのスタート」という。生きている人が死ぬ人に会うとか、生きてる人が生死をさまようとか。その全く逆で「主人公は死ぬ前提」で物語が進むのが驚きでした。今の自分が書きたいなーってイメージするのは、このような世界観が多いです。

 

僕が追いかけたいもの。想像して書きたいもの。

それは人がどのような死を遂げるのか、そのドラマを描いてみたい』ということです。人の死は、いや生きとし生けるものが死を迎えることには、必ず誰しもが『意味のある死』をするのだと思います。その「意味のある死」の物語を、描いてみたいなって思っちゃったんです。

まっ、それが世に出ること、出版されることが夢なんですが、そんな上手くいくはずもなく。。。でも書くことは辞めませんので。。。

 

誰しも死後の世界を想像することがあると思います(あるのかな)。想像しなくても気になることくらいあると思います(あるのかな)。でもこれは生きてるからできることであって、死んだら、もう元も子もないわけですよ。

その立場に置かれた状況がないから、あーだこーだ考えたくなってしまうんですよね。こんなことがもしかしたらあったかもしれない。自分が書いた「死の間際の物語」が生きてる人に何か考えさせるものがあればいいなーって思いながら、いろいろ考えてます。

 

最近、執筆がストップしちゃってるけど、自分が書いた作品をアップしてる「カクヨム」のHPを。『ラスト・マイライフ』。タイトル「ロスタイム・ライフ」のパクりやんとか言わないでね。。。

kakuyomu.jp

自分で言うのはなんですが、ぜひ読んでもらいたいです。

最初の方は小説の書き方も全然わからなくて見苦しいところばかりだけど、修正せずあえてそのまま残しちゃってます。

他にも、これまで自分が書いた小説(笑)も、どこかのタイミングでアップしていけたらなと思います。

 

以上!!

今後は『コーヒー小説』も書いていくので、しばしお待ちを。。。

 

ではでは、ねこでした。

 

 

文責  ねこなべ