猫の恋やむとき閨の朧月

映画が中心/みんなの趣味を好き勝手に発信

映画『響-HIBIKI-』を一足先に観てきました。

 

ねこなべです。

先日、映画「響-HIBIKI-」を一足先に観てきました。今回、こちらの映画を少しだけ紹介していきたいと思います。

※ネタバレを含む部分があります

f:id:hate-neko-n:20180828201355j:image

2017年マンガ大賞受賞作品が待望の映画化!!

『響 小説家になる方法』は2014年「ビックコミックスペリオール」にて連載開始。2017年マンガ大賞を受賞。また単行本第10巻が8月30日頃発売。これが最終巻となります。自分もこの作品の存在自体は知っていましたが、読んだことはありませんでした。何の知識のないままでしたが、楽しく観ることができました。

 

今回、主人公・鮎喰響を演じた平手友梨奈さん。

秋元康さんがプロデュースするアイドルグループ「欅坂46」のメンバーで、1stシングルから最新シングルである7thシングルまでセンターを務めてきた方です。

今回、映画『響-HIBIKI-』を手がけた月川翔監督も「欅坂46のデビューシングル『サイレントマジョリティー』のMVを見て、この映画の主役は平手さんしかいない」と言わせるほどの、圧倒的な存在感があったそうです。

 

少女の名前は響。「天才」とは彼女のための言葉。

スマートフォン・SNSの普及により活字離れが進み、出版不況の文学界。

そこに現れた天才少女、主人公・鮎喰響/あくいひびき(演:平手友梨奈)が、日本の文学界に革命を起こしていく。

 

高校1年生の響は普段から小説を読むことが好きで、月に30冊の小説を読んで生活をしている。おとなしくしていれば可愛らしい女の子だが、響は”絶対に曲げない”という性格の持ち主で自分が正しいと思ったことにしか突き進むことができない変わり者。幼馴染である椿涼太郎(演:板垣瑞生)もまた、響に振り回される毎日だった。

 

文芸部へ入部するも・・・

学校の規則で必ず部活に入らなければならず、とりあえず文芸部に入部するために部室へ向かう響。しかしそこには不良男子が3人と、金髪の女子が1人。

「ここはお前らガキが来るところじゃねーんだよ!」と男子が忠告するが何とか入部できるよう説得する椿。「おい、早く出ていかないと殴るぞ」とさらに脅すが、それに屈せず無視をする響は不良男子の目の前まで行き、突然右手を掴んで彼の指をへし折った。部室内は騒然とし、取り巻きの不良たちも恐れおののくばかり。

「私は殴られると思ったから自分の身を守っただけ」と、睨み付ける響に圧倒された不良男たちはその場を立ち去る。

 

「いいよ、入部して。指を折られたやつは友達だけど、あとの2人はその友達。部員いないと部活動として成り立たないからいてもらっただけなの」と、残った金髪の女子は響と椿の入部を快く受け入れてくれた。

 

彼女の名は、祖父江凛夏/そぶえりか(演:アヤカ・ウィルソン)

父が世界的に有名な小説家祖父江秋人/そぶえあきひと(演:吉田栄作)で、自身もまた小説家を志して日々執筆活動に専念する、明るくて誰に対しても気さくに接することのできる文芸部の部長だった。

小説が好きそうな子が入部してくれたことに喜んでいる凛夏にお構いなしで、響はこの部室に置かれている2つの大きな本棚を見つめる。

 

「この本棚・・・」実はこの2つ並んだ本棚にしまってある本の並びには、凛夏の”あるこだわり”があった。

「右の本棚に置いてあるのが面白い本で、左の本棚に置いてあるのがゴミ(面白くない本)」

「そう!それに気づいてくれたの響ちゃんが初めてだよ!でもゴミじゃなくて、面白くなかった本だからね」 

そんな面白い本棚の中に自分がゴミだと思う本が並べられていることが気になった響はすかさず本を移動させるが、凛夏は「椿くん、この本を1番上のところにしまってくれないかな」と、響が届かない場所へ移すように頼むのだが、、、

 

なんと、響は本棚ごとなぎ倒し、その本を面白くない本棚へと移すのであった。

我が強すぎて、信念を絶対に曲げない。それが他人に迷惑をかけることであっても、自分が正しいと思ったことを貫き通す。そんな響を見た凛夏は、ただただ茫然とするしかなかった。

 

編集部にある小説が届く

花井ふみ(演:北川景子)は、雑誌「木蓮」の編集者で入社3年目の若手社員。仕事に奮闘する日々を過ごしていた。ちょうど新人賞が送られてくる時期で、その担当も行っていた花井は、”鮎喰響”と書かれた茶封筒が廃棄ボックスに置かれているのを見つける。

「データ提出なのに、手書きで書いて送ってくるんなんて珍しい」と思いながらも、廃棄ボックスに置かれた原稿を読み始めた。1ページ、1ページと読み進める。最初は、何も気には留めず素人が書いてきた小説だと思っていた花井。しかし、いつしかこの小説の虜になってしまう花井は確信をする。

 「面白い!この才能はすごい!」と心の中で高ぶる気持ちはいつしか「これを書き起こして提出すれば、新人賞は間違いなくとれる」という自信につながっていく。

しかし提出期限は明日まで。どうしても新人賞に出したかった花井は、この手書きの原稿をWord原稿にするため徹夜で書き起こしをするのであった。

 

翌日、響から送られてきた小説を書き起こした徹夜明けの花井に、1本の電話がかかってくる。

「あの“お伽の庭”を書いた鮎喰ですが」

「鮎喰さんですか!?」響からの電話に先ほどまでぐったりしていたが、ようやく連絡がきたことにテンションの上がる花井。

「あの募集要項にデータじゃないとダメってあったんですけど今気づいて」

「読みました!鮎喰さんの”お伽の庭”」

「どうでしたか私の作品」

「どうって・・・すごく面白かったわよ!」

「そうですか。ありがとうございました。それじゃあ」

「えっ、ちょっとまっ・・・」

そっけない態度で会話を切ってしまう響。せっかく電話がきたのに、チャンスを逃した花井。花井の手元には「花井が書き起こした響の小説がある」だけであって、結局のところ執筆者の許可がないと新人賞へ提出してもよいかの判断ができないということ。

その確認ができず悔しがる花井は、諦めきれずそのまま新人賞への提出を進めてしまう。「絶対、鮎喰響を見つけて新人賞を獲らせてやる」という信念のもと、仕事に取りかかるのであった。

  

響と花井。運命的な出会いを果たす 

響の小説を無断で新人賞へ提出をしてから数日、花井は雑誌で連載している祖父江秋人のコラム原稿をもらいに祖父江家にやってきていた。

 

玄関のチャイムを鳴らすと出てきたのは凛夏だった。自然と顔馴染みになった二人はいつしか友人のような関係になっていたのだ。また小説を書いている凛夏は花井に評価や相談に乗ってもらっていたりと、いろんな場面で助けてもらっていた。

 

「あー、ふみちゃん!あがってあがって」

花井はコラムを受け取るため秋人の部屋へ向かう。

すると、凛夏に招かれた響が秋人の席に座り本を読んでいる姿を目にする。

「ちょっとあなた、そこは祖父江先生の席よ。今すぐこの部屋から出ていきなさい」

「あなた誰?それに、あなたには関係のないことでしょ」

 頑なに席をどかない響と取っ組み合いになり、花井は突き飛ばされてしまう。

「ちょっと響ちゃんなにやってるの!?大丈夫、ふみちゃん!」

そこへ部屋の様子を見に来た凛夏が2人の制止に入る。

「何って私はこの人に無理やり席からどかされたから・・・」

「だからって響ちゃん、突き飛ばしちゃダメでしょ」

【響】この名前聞いた花井はあの小説を送ってくれた子だと気づくと態度が一変する。

「もしかしてあなたが響さん!?私、先日お電話しました花井と言います。まさかこんなところで会えるなんて。あなたには才能がある!今度の新人賞への応募の承諾がほしいの!」

それを聞いても相変わらずそっけない態度を取る響だったが、花井の熱量だけに身を任せ、新人賞応募を許可することに。しかし、自分も新人賞に出すことを夢見て花井に何度も相談してきた凛夏は、いきなり現れた響に大喜びする花井に対し悲しい気持ちになり、そして響に対して嫉妬の目で見るようになっていく。

 

新人賞をかけた戦いが始まる

各作家たちによる新人賞の採点が始まった。すでに1次選考で選ばれた数本の作品を作家に渡し、編集者たちはその採点をまとめていくのだが、どの作家も響が書いた”お伽の庭”を絶賛する。「こんなに才能のあるやつは初めて見た」という圧倒的な採点で、響の作品は・・・。続きは劇場で。

 

感想

文句なしで面白かったです!

平手さん演じる響は信念が強いところ・歯に衣着せぬ物言い・冗談が全く通じないところ・自分が正しいと思ったことに対しては必ず行動に移す実行力。平手さんのキャラクターにぴったりな役だなと思いました。響は指を折ったり。屋上から飛び降りたり、パイプ椅子で人を殴ったりなどなど。常識はずれの行動を幾度となく行ってきます。

ただ彼女自身にも、暴力を行使することに対しては無差別に行っているわけではありませんし、それは友達を守るためでもあったり。。。

 

響にとって暴力をすることに対しての倫理観の概念はなく、自分が正しいと思ったことが 行動として実行しただけであって、それで何かが守られるのであれば、他人に迷惑をかけることさえ厭わないということです。

なんというか古き良き任侠作品が現代に蘇ってきたと言いますか。響には自分なりの仁義があって、小説に対しての向き合い方や、自分に関わってくれた人の対して、率直に意見を言うところ。「全てが一貫した行動で、芯が通っている」という点において、簡単そうには見えますが、これをずっと続けられるということは、誰にも真似のできないことだなと実感しました。

 

平手さんの演技ですが、とても良かったです。常にクールでかっこいいだけではなく、女子高生の可愛さもある場面は要所要所であります。嬉しい表情や楽しい表情、ノリの良いシーンもあったりなど、中身は女の子なんだなとそのギャップ感も演じきる。とても素晴らしい演技だったと思います。

 

また、平手さんのアドリブや「ここをこうしたほうが面白い」という平手さんならではの演出が要所要所であります。

例えば、響が凛夏の家に遊びにきた時のシーンでは、平手さんのアイデアでとある格好をしています。北村有起哉さんとの会話のシーンでも台本にはないセリフをポンと出して、一瞬時が止まりお互いが「え?」と言ってしまう場面があります。これも平手さんならではの演出が、そのままOKカットとして劇中で観ることができるので、注目してみてください。

 

その響に振り回される花井ふみ役を北川景子さんが好演していました。手に追えない響を何とか普通の女子高生に戻そうと努力する姿。上司に文句を言われながら、だけど自分で見つけた作家と共に結果を残さなければならないという雑誌編集者として苦労している姿など。苦労人ではあるのですが、最後まで響を支える姿は素敵だなと思いました。

 

親友・祖父江凛夏を演じたアヤカ・ウィルソンさん。「パコと魔法の絵本」で主人公の声優として注目されて早10年。めちゃくちゃ美人になってるなーと思いました。美人になってただけではなく演技も素晴らしかったです。響と仲良くなるにつれ、心を通わしていき、親友として時にはライバルとして成長していく姿に、青春要素もあって良かったです。

 

この映画には名言の数々、見所が多岐に渡るのですが、個人的にはとび蹴りのシーンと、最後の小栗旬さんとのやりとりの場面ですかね。とび蹴りするまでの過程もかっこいいのですが、このシーンは欅坂46の楽曲にある『不協和音』のMVに通ずるかっこよさがありましたね。。。

当初、監督は安全を確保するため、安定性を求めるためにワイヤーを使っての撮影をする予定でしたが、平手さんの一存でワイヤー無しでの撮影を敢行しました。本番は一発でOKが出て、このシーンが完成しました。鳥肌がたったといいますか、平手友梨奈さんの真骨頂を見れた気がします。

小栗旬さんとのやりとりも響らしい信念の強い発言と、この場面最大の見せ場の演出はすごかったですね。。。ぜひとも作品を観て「うおおおおお!」って気持ちになってもらいたいです笑

 

この映画は、平手さんが出演することで大きな期待などがかかっていると思います。しかし、この作品自体のストーリーであったり、鮎喰響という人物が巻き起こす壮絶な展開。監督のこだわりの演出等々。この映画に関わった方たちが力を入れて作り上げたまさに傑作です。最後の最後まで本当に素晴らしい作品ですので、出演者の名前の引きだけでなく、作品全体を通してこの映画の良さや深みを楽しんでいただけたらなと思いました。

 

最後に

全国公開は9月14日(金)からです。

僕は自信を持って「傑作だった!」と言える作品です。

欅坂46のファンの方、原作ファンの方だけでなく、多くの方々に観ていただきたい作品ですので、ぜひ劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか!

hibiki-the-movie.jp

 

www.youtube.com

 

ではでは、ねこでした。

 

 

文責  ねこなべ